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2016-2017年度 2740地区グローバル奨学生 第2回報告


2740地区グローバル奨学生
大坪竜太(オランダ)

第2回留学レポート
第2回報告 [PDF版]

 オランダ ライデン大学病院に留学中の大坪竜太です。渡蘭して約7か月が経過し、オランダ生活にもすっかり慣れました。日本では馴染みのないsummer timeが3月下旬から始まり、現在の日没時間は21:30ほどで22:00頃まで明るく、仕事を終えてからの時間を長く楽しめます。逆に樺太並みの北緯約52度(長崎は約32度)のオランダの冬は日照時間が非常に短く厳しいためか、天気が良い日は沢山の人が外で食事や日光浴をしたり、早い時間からテラス席でお酒を飲んだり(図1)、日々の会話の中にも日光を大切にする気持ちは随所に見られます。

 研究は癌の可視化を目指した乳癌のImage-guided surgeryの基礎研究と、この分野の論文をまとめた教科書を作るようなレビュー論文作成の二つをテーマにしています。基礎研究は免疫染色という基本的な手技を中心としていますが、治療用薬剤を診断に使う事や外国人留学生である私が患者検体を用いた研究を行うには様々な障壁があり、立ち上げまでには苦労しました。1年という留学期間内でのレビューを含めた論文化を目標に、現在急ピッチで研究を進めています。なお、実際のImage-guided surgery(図2)の見学も行っており、帰国後の臨床研究の立ち上げも見据えています。また、週に1・2回程度ライデン大学の英語教室へ通い、8名のクラスメートと共に勉強しています。国籍も職業も年齢も様々な集団での英語学習は面白く、日々の英会話とは違った貴重な経験をしています。これまでのリスニングを含めた英語学習の問題点が見えてきますし、一方で受験英語や論文読解・執筆による強みも感じる事が出来ます。

 ロータリー活動は冬には殆どなかったのですが、春からは様々な活動が始まりました。デンハーグのクラブ中心で行われた、インド ラージャスターン州にGlobal Hospital, Mount Abuという病院を設立するためのチャリティーパーティー(図3)に参加してきました。インドは経済成長が著しいですが、政府の医療分野への投資額が低く、病院等の公共インフラ整備が貧弱なため医療の質にも差があるようです。新病院を設立するためのチャリティーイベントでしたが、初めてオークションを見学しました。和やかな雰囲気の会でしたが、ロータリー財団の奉仕の理念に基づいた健康状態の改善と貧困の救済を通じた、社会貢献の一部であると感じました。先日は長崎・佐賀の規模に相当すると思われる南ホラント州のdistrict conference(図4)に出席してきました。世界的に有名な港湾都市であるロッテルダム見学ツアー、教会内でのクラシック音楽コンサート、ロッテルダム市長を招いた講演会などからなる年1回の顔合わせを兼ねた会でした。ロッテルダムは第二次世界大戦で大規模な爆撃による被害を受けた都市で、戦後に復興を果たしています。このConferenceでは地元ロッテルダムのロータリアンの方々と話す機会が多かったのですが、医療・研究や日蘭の文化の違いに関する話題だけでなく、放射線被曝に関する興味が深い方が多かったのが印象的でした。

 それに因んだ話ですが、5月4日は戦没者追悼記念日で、午後8時に2分間の黙祷を行います。それを知らずにサッカーの練習をしていましたが、クラブからアナウンスが流れ、皆で黙祷を行いました。後から聞いた話ですが、その2分間は携帯電話の電源を切り、基本的に全ての車や電車は停止し、飛行機の離発着も行わない徹底ぶりです。翌日5月5日はナチスドイツによる支配からの解放記念日で、盛大にお祝いをします。世界各地、平和を祈る気持ちは同じなのですが、翌日のお祝いはオランダらしい文化だと思いました。

 早いもので留学期間の3分の2が経過しようとしています。第2740地区を含めた世界中のロータリアンの皆様の支援と熱意を忘れる事なく、残りの留学期間と帰国後の生活を実りあるものにするため、日々精進致します。

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